競馬で勝つ方法とは? 馬券で稼ぐ考え方や買い方を解説!
競馬で勝てない…と悩んでいる競馬ファンも少なくありません。そもそも、控除率の高い競馬の馬券はほとんど負けるようになっています。
とはいえ、やはりだれでも勝ちたいもの。しかし、闇雲に馬券を購入しても負け続けるばかりで、競馬で勝つには考え方を変えないといけません。
そこで、競馬で勝てない人の特徴を見つつ、実際のレースを元に勝つ方法を解説していきます。
回収率と的中率を知ろう
まずは馬券の基本ともなる回収率と的中率を知ることから始めましょう。
- 回収率…馬券の購入金額から払戻金の割合(払戻金÷購入金額×100)
- 的中率…馬券(買い目)が的中した割合(的中買い目÷購入買い目×100)
両者はともに馬券を購入する際に重要であり、回収率は実際の馬券での利益を算出し、的中率は予想がどの程度的中したのかを把握できます。的中率はレース単位と買い目単位があり、基本は買い目単位の的中率を算出します。
実際の例を見てみましょう。
馬券購入金額…1,000円 | 結果 | 払戻金 |
---|---|---|
単勝…200円 | 外れ | |
複勝…300円 | 的中 | 払戻金…540円 |
馬連…300円 | 外れ | |
ワイド…200円 | 的中 | 払戻金…1,200円 |
- 払戻金合計…1,740円
- 回収率=174%(1,740÷1,000×100)
- 的中率=50%(2÷4×100)
このレースでは単勝を購入した軸馬は3着に敗れており、押さえで購入した複勝とワイド馬券が的中しました。
これだと買い目は半分の割合ですが、回収率は174%で740円の利益が出ています。
これだけ見ると回収率が非常に重要であることが分かります。また、的中率も買い目単位としていますが、これをレース単位で計算すると100%の的中率となるので注意が必要です。
競馬で勝つ方法とは
競馬で勝つ方法とは「勝てない人の特徴を知る」「これまでの考え方を変える」「競馬で勝つ方法を知る」「競馬で実際に勝てる馬券を購入」の4つがポイントとなります。
競馬で勝つには闇雲に配当の高い馬券を狙うことや、逆にガチガチの本命馬券ばかりを買うものではありません。ネット上に蔓延している予想サイトや馬券投資サイトを利用するのも危険です。どんな悪徳業者が運営しているのか分かりませんし、詐欺に遭う可能性も高まります。
まずは上記4つのポイントをしっかりと理解しておくことから始めましょう。
競馬で勝てない人・弱い人の特徴
「どうしても競馬に勝てない」「馬券に弱い」という人のために、まずは競馬で勝てない人や弱い人の特徴を見ていきましょう。
レース選択を吟味しない
中央競馬は1つの競馬場で1日12レースが行われています。基本的に週末の土日に東西でレースが行われ、ローカル開催も合わせると3場36レースとかなり多くあります。
競馬で勝てない人の場合、レース選択を吟味しない傾向があるものです。競馬が好きだとついつい馬券を買ってみて、ゴール前は絶叫したいものですよね。
ただ、それはご法度といえます。例えば土日のメーンレースのみ購入する人、G1レースなどの大きなレースのみ馬券を購入する人、発走時間に間に合いそうなレースをとりあえず購入する人など、レース選択をしていない人は馬券で失敗しやすいでしょう。
もちろん、勝てるときもあるでしょうが、年間で換算すればかなり負けているものであり、勝ちづらいレースの馬券までも購入するのはおすすめできません。
軸馬を決めていないので買い目が広い
馬券では軸馬というのはもの凄く大事です。馬券の中心となる馬がいないと買い目が広がってしまいます。買い目を広げるのは的中率を上げる要素にもなりますが、回収率も下がってしまい、「的中したのに儲けが少ない」となって晩ご飯のランクが下がってしまう人もいるでしょうね。
G1レースのみ購入している人などは、「この馬が気になるけど、こっちも強そうだし、この穴馬も捨てがたい」など軸となる馬が決められないので買い目を広げてしまうものです。
言ってみれば予想の根拠がありません。投資でもそうですが、あれこれ手を出すようでは勝てる見込みが薄いでしょう。
競馬が好きで馬券を購入
競馬が好きでついでに馬券を購入している人は多く見られます。もちろん、これは悪いことではありません。推しの馬や騎手があってもおかしくはないですし、思い入れのある血統なら余計にファンになってしまうものです。
そもそも、JRAは馬券の売り上げで成り立っています。高額の賞金もたくさんの馬券があってこそ。
ただ、よく勘違いされるのが「外れ馬券でJRAに貢献している」という競馬ファンです。馬券は購入時に所定の割合で控除されており、的中の有無に関わらずJRAの売上は確保されています。
そうなればせっかく購入する馬券は的中させたいものでしょう。「馬券が外れても馬のためになっている」という考えは間違いです。
とりあえず3連単で挽回しようとする
競馬で勝てない人にありがちなのが、最終レース(もしくは負けた次のレース)で高配当となる3連単で挽回しようとすることです。JRAの上手な点はメーンレースの後に最終レースを設けていることです。
メーンレースで負けた人は最後で挽回しようとしますし、勝った人も気分を良くしてもう一勝負といきたくなります。勝った人はまだしも、負けた人はここで失敗するとさらにお金が減ってしまいますが、感覚がマヒしてしまっている人も多く、一気に挽回を狙おうとしてしまいがちです。
しかし、3連単は的中率が最も低い券種であり、18頭フルゲートなら4,896通りで約0.02%と的中しやすい確率ではありません。もちろん、ほとんど馬券圏内に入らない馬もいますので、確率はグッと低くなるものの、8頭立てとしても336通りで約0.3%と大金を賭けるには勇気が必要です。
競馬に勝てない人の特徴として、最終レースの3連単につぎ込むのは、自らドツボにはまっているようなものでしょう。
競馬で勝つには考え方を変えよう
競馬で勝つにはこれまでの自らの考え方を変えることが大事です。重要な2点を解説していきます。
毎回勝つわけではない
馬券は毎回勝つわけではありません。馬券で生活しているプロの方でも毎レース勝つなんて出来ないものです。自分が馬券を購入するレースはすべて勝たなければならないと考えている人は要注意です。
どんなに競馬で勝っている人でもそれはトータルの回収率の話であり、基本的には負けているレースが多くなります。
1回や2回負けたくらいで、躍起になって取り戻そうとするのは避けましょう。予想スタンスは変えずに負けた後も落ち着くことが大切です。
的中率と回収率はどちらも大事
的中率と回収率は馬券的にどちらも大事な要素です。的中率はモチベーションの維持につながりますし、回収率は実際の利益に直結します。多くの競馬予想サイトでは回収率を重要視していますが、的中率を疎かにするのは危険です。
もちろん、年間トータルでの回収率が最も大事なのは間違いありません。しかし、負けが続くと的中率が下がり、不安になってしまうものです。
予想スタンスを変えてしまうことになってしまいますし、精神面で不安が続くと予想自体が上手くいきません。
そこで、的中率の高い券種で回収率アップを狙うのが基本戦略となるのです。的中率と回収率はどちらも大事であることを認識しておきましょう。
競馬で勝つ方法を知る
競馬で勝つ方法を詳しくみていきましょう。
小頭数のレースに絞る
レース選択をする際に重要となるのが出走頭数です。これは的中率に直結します。当然ながらフルゲート18頭立てよりも、8頭立てのほうが予想しやすいですし、的中する確率も上がります。
JRAではなかなか8頭以下のレースがないので、狙い目は9頭~11頭くらいの小頭数のレースといえるでしょう。
軸馬が決まらないレースは見送る
軸馬が決まらないレースは予想が困難なケースです。どうしても買い目が広がってしまい、的中しても回収率が悪くなります。というよりも、的中しづらいレースともいえますので、このようなレースは見送る方が正解です。
すべてのレースで勝負したい気持ちは分かりますが、これは絶対に避けるべきで、「自信のあるレース=的中率の高いレース」を選択するようにしましょう。
買い目は広げない
先述しましたが、買い目は広げない方向で馬券を購入します。小頭数のレースで軸馬を決めておけば、自然と買い目を絞れます。3連単などで手広く流すときもあるでしょうが、それはあくまでも競馬に勝ち過ぎて資金に余裕がある人がやる手法です。
馬券で負けたくないなら、買い目は広げずに点数は絞ることを徹底しておきましょう。
負けたからといって買い方を変えない
これもよくありますが、予想が外れたからといって買い方を変えるのはよくありません。毎回競馬に勝てる訳ではないので、トータルでプラスにすることが重要です。
予想スタンスを頻繁に変えてしまったら、的中率も大幅に下がってしまいます。自分の予想スタイルを確立したなら、初志貫徹で馬券を購入するようにしましょう。
情報収集を怠らない
競馬で重要なのは情報収集です。データもしっかりとリサーチして分析しないといけません。
出走馬の状態や血統、該当コースの特徴、当日の馬場状態など、多角的にデータを分析していきます。たとえば、大雨で不良馬場のレースなのに、人気があっても重馬場が苦手な馬を本命にすることはしないものです。
また、競馬場もコースごとに癖があるので、その特徴を掴んでおくのは予想するさいに重要です。一般的に経済コースとなる内枠は有利といわれますが、新潟芝1000mや中山ダート1200m、京都芝1800mなど、外枠が有利に働く場合もあり得ます。
競馬で勝つための馬券
それでは競馬で勝つための馬券は何がいいのかみていきましょう。
単勝と複勝の組み合わせ
競馬の基本は単勝馬券です。1着を予想するので最もシンプルな馬券といえます。もちろん勝たないといけませんので、2着や3着になる可能性も捨てきれません。
そこでおすすめなのが複勝馬券との組み合わせになります。
上位人気馬を狙うのがいいですが、単勝オッズが1倍台のような圧倒的な人気を誇る場合は回収率が望めません。
そこで、3~5倍台の単勝オッズの上位人気馬だと、複勝も1.5倍以上は付きそうなので狙い目といえます。
買い目は単勝に対して複勝が少し多くなる割合です。例えば500円馬券として勝負する場合、単勝に200円、複勝に300円がちょうどいい感じになります。
2023年9月11日に行われた東西メーンレースのセントウルSと京成杯AHを例にみていきましょう。
セントウルSは2番人気のアグリ、京成杯AHの2番人気のソウルラッシュを軸にします。
レース | 馬名 | 人気 | オッズ | 結果 | 単勝 | 複勝 | 払戻金 | 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セントウルS | アグリ | 2人 | 4.1 | 2着 | 外れ | 180円 | 540円 | 108% |
京成杯AH | ソウルラッシュ | 2人 | 3.7 | 2着 | 370円 | 170円 | 1,250円 | 250% |
セントウルSは複勝でギリギリ回収率100%を超えているので、負けない馬券の買い方といえます。京成杯AHは見事に単勝も的中し、回収率は倍を超えました。
このように万が一にも単勝で外したとしても、複勝で最低限のカバーをできるのが組み合わせ馬券の魅力です。
枠連の外枠
枠連は9頭立てから馬券を発売しています。有利なのは当然2頭ずつ入る外枠からとなります。9頭立ては8枠、10~11頭立ては7枠・8枠という具合に、どちらの馬が入っても的中となるのが枠連の魅力でしょう。
「配当が少ないけど…」という意見もあるでしょうが、馬券は的中しないと意味がありません。たとえば8枠に人気馬と穴馬が入った場合、穴馬が先着するケースでは馬連は外しますが、枠連は的中となります。
また、本命馬から外枠の2頭の馬連をそれぞれ分けるよりも、まとめて枠連で一括購入したほうが配当の高いケースがあります。
上記の京成杯AHを例にみていきましょう。
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 人気 |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | 2 | ソウルラッシュ | 2番人気 |
2 | 8 | 10 | ウイングレイテスト | 5番人気 |
払戻金
- 枠連2-8 1,660円
- 馬連2-10 2,260円
このレースで1,000円分の馬券を購入する際、馬連2-10、2-11にそれぞれ500円を賭けた場合と、枠連2-8に1,000円を賭けたときの払戻金は下記の通りです。
- 馬連2-10×500円(的中) 2-11×500円(外れ) 払戻金 11,300円
- 枠連2-8×1,000円(的中) 払戻金16,600円
買い方次第では5,300円もの差額が生じます。
このことからも分かるように、的中しやすくて回収率も上げるのが鉄則ですから、小頭数の枠連は外枠が最も美味しい買い方といえます。
馬連とワイド
先ほど枠連が美味しいと解説しましたが、小頭数で自信のある馬が内枠に集まっている場合もあります。軸にしたい馬が2頭いる場合には馬連とワイドがおすすめです。
ワイド馬券を普段買わない人も多いでしょうが、馬連を購入する場合は保険でワイドも押さえておくことが重要です。
馬連の的中率は低いもので、フルゲート18頭立ての場合だとわずかに0.6%となっており、8頭立てでも3.6%となかなか数値的に難しいものでしょう。
そこでワイド馬券の登場です。両者の的中率を比較してみます。
券種 | 18頭立て | 16頭立て | 10頭立て | 8頭立て |
---|---|---|---|---|
馬連 | 0.7% | 0.8% | 2.2% | 3.6% |
ワイド | 2% | 2.5% | 6.7% | 10.7% |
ワイド馬券は3通り(1着-2着・1着-3着・2着-3着)の組み合わせがあるので、馬連の3倍の的中率となっています。オッズも同じように1/3となってしまいますが、的中率は捨てきれません。
買い目的に馬連は本選にして、ワイドで負けないように金額を振り分けるようにしましょう。
余裕があれば3連複軸2頭流し
馬連とワイドの組み合わせに3連複をプラスするのも上手な買い方です。3連複はさらに的中率が低いものとなっており、18頭立てだと0.12%と馬連よりもグッと下がります。
券種 | 18頭立て | 16頭立て | 10頭立て | 8頭立て |
---|---|---|---|---|
3連複 | 0.1% | 0.2% | 0.8% | 1.8% |
正直なところ、18頭立てのワイド馬券よりも的中率が低いので大丈夫なのか?と心配になる人もいるでしょう。しかし、すでに軸馬を2頭絞っているので、行ってみれば「3連複軸2頭流し」が買い目となります。
出走頭数が少ないレースの馬連で確固たる軸馬が2頭いるレースを選定しておき、こちらは回収率でプラスになっている場合や週に1回だけなど自分で制限を設けておくようにしましょう。
4番人気を買い続けるのは危険で、勝負レースが4番人気だとベスト
よく見かけるサイトに4番人気を買い続ける必勝法というのがあります。基本的にどのレースも1番人気の勝つ確率が高くなるものですが、当然ながら配当は低くなるので、配当面でも妙味のある4番人気がおすすめとなる買い方です。
実際に9/9と9/10に行われたレースでの4番人気の成績をみていきましょう。
9R1着11R3着
阪神 | 着順 |
---|---|
2R | 3着 |
3R | 3着 |
4R | 1着 |
7R | 2着 |
8R | 1着 |
中山 | 着順 |
---|---|
1R | 3着 |
7R | 1着 |
8R | 2着 |
9R | 1着 |
11R | 1着 |
3R2着
阪神 | 着順 |
---|---|
7R | 3着 |
2R3着
中山 | 着順 |
---|---|
3R | 1着 |
6R | 3着 |
7R | 3着 |
8R | 3着 |
9R | 2着 |
12R | 2着 |
この結果からみると凄まじいほど4番人気が活躍しています。土曜日の阪神と日曜の中山は共に7回あり、58%の確立で馬券に絡んでいます。ちなみに2日間の48レース中21回も4番人気が馬券圏内に入っており、全体で43.4%の確立となっています。
これは非常に優秀な成績といえますが、だからといって4番人気を買い続けるのは危険です。今回たまたまそうなっただけで、日曜の阪神を見るとわずかに2回のみ。
そうなのです。実は4番人気を買い続けるのではなく、自信のあるレースで1番人気と4番人気の馬が軸になるとベストな組み合わせともいえるでしょう。もしくは軸2頭に対して、3連複で4番人気は押さえておくほうが無難です。
まとめ
競馬で勝つ方法というのは、「小頭数のレースに絞る」「軸馬が決まらないレースは見送る」「買い目は広げない」「負けたからと言って買い方を変えない」「情報収集は怠らない」が基本といえます。
どのレースにも勝負するのではなく、予想が困難ならG1レースでも馬券を見送るようにして、負けを減らして勝つ確率を上げていきましょう。